ゲームは IT 産業にとって成長が著しく、最も活気があり、興奮させ、革新的なものの一形式です。2012 年は素晴らしい年でした。670 億ドルの世界市場を持つ複数のゲーム制作会社が最も才能のある開発者、芸術家、脚本家、専門家を雇用し、豊富で高品質なゲームを提供しました。潤沢な予算と高い生産能力のおかげで、今日では良い映画を見つけるよりも簡単に良いゲームを選ぶことができるようになりつつあります。
Linux には“キラーアプリ”がある一方でゲームに関しては完璧には Linux に移行することができない理由の上位に挙げられます。2012 年には 15 作品のゲームがMetacritic で 90% 以上の評価を獲得しましたが、それらの内 Linux でリリースされたゲームは 1 作品もありませんでした。
とは言うものの、良いニュースもあります。Linux でゲームをする人の将来は少し明るいものになるかもしれません。
2012 年は“インディーズゲーム”にとって重要な年でした。スタジオに所属しない開発者が Minecraft や The Walking Dead や Journey で大手ゲームスタジオに挑戦しました。実際、一部の開発者は少ない予算で大きな成功を収め、常識を覆しました。Humble Bundles は 2 つの強いメッセージを送信しました: Linux ユーザはゲームを欲しがっていて、ゲームを購入することに戸惑いはない。
2012 年末、Valve 社と Canonical 社は協力して Linux で Steam を利用可能にすることを発表しました (Steam はビデオゲームのデジタル配信市場の 70%を占めると推定されています)。この協力が成功し、多くのディストリビューションで Steam クライアントが利用可能になり、正しく動くようになりました。
以下のスクリーンショットは Linux Mint 14 で Steam が実行されている様子を示しています:
Valve 社は 2013 年に Linux ベースの新しいゲームコンソールを予定しており、現在 Steam の Windows ユーザに対しても Linux クライアントを宣伝しています。ゲームメディア、ブログ、雑誌はこのニュースに関する記事を書き、大手ゲームスタジオの一部はゲームを Linux に移植することを考え始めています。
戦略ゲームが好きな人は Paradox Interactive 社が Crusader Kings II の移植を完了したことを知って嬉しいのではないでしょうか。
Crusader Kings II は IGN と Gamespot では 8/10、Destructoid では 9/10の評価を得ており、2012 年の戦略ゲームでは非常に良い作品の 1 つです。他の人気ゲーム (Counter Strike 1.6 や Half Life などの一部の古いゲーム、“The Cave” などの最新ゲーム) もこの流れに乗る可能性が高いです。
Linux Mint でゲームを楽しみたいと思っているなら、遠慮なく Steam を使い、Valve 社に意見を送ってください:
- オンラインで利用できる Steam の Linux 用ゲームカタログをご覧ください http://store.steampowered.com/browse/linux/
- この deb パッケージを使うか以下のリポジトリを追加して Linux Mint に Steam をインストールしてください: http://repo.steampowered.com/steam/
- 以下の URL から Linux Steam コミュニティに参加してください http://steamcommunity.com/linux
- 問題やアイディアを以下 の URL から送信してください https://github.com/ValveSoftware/steam-for-linux/issues
Linux Mint におけるゲーム環境の改善案や普及促進案に関するご意見をお待ちしています。
注意: 人気ゲームのほとんどは商業製品で、大手ゲームスタジオが制作したものです。従って、このようなゲームが Linux に移植された場合、Steam 経由で配布される可能性が高いです。一方で、HTML5 やオンラインゲームに興味があり、インディーズゲームやフリーソフトウェアゲームの普及を更に促進する方法についてアイディアがあるなら、その方法を教えて下さい。Wine を使えば多くの Windows ゲームが正常に動きます。開発チームは細かな設定をせずともSteam が正常に動くことを望んでいますが、そうでなければ作業が必要かもしれません。Wine や Wine に関連するソフトウェアについて共有すべき情報をお持ちなら、遠慮無くコメントしてください。